ひさしぶりにベトナム人の彼女の話です。
今日、彼女の家にはじめて行ってきました。が、ここまでが結構大変でした。
彼女のお母さんの印象は良い
遡ること2ヶ月前のお話です。交際3年の僕たちの仲は彼女の両親も知っていました。しかも僕は彼女の実家にこそ行ってはいなかったですが、彼女のお母さんとは面識があったんです。
というのも、彼女が日本で働いていた時期がありまして、そのときお土産をベトナムのお母さんに渡したいと言われ、代わりにお届けしました。そのときにお母さんとはあいさつしていたのです。
当時、「お母さんの僕への印象は?」と彼女に聞いたところ、「優しそうで良い人じゃん」と言われたとのことでしたのでお母さんの心象は良いものと思っていました。よくある話で保守的なベトナム人の両親だと外国人と結婚なんて絶対ダメ、というスタンスだそうで(ま、これは日本も一緒か)さらに、家族を重んじる文化があるハノイでは家族の反対を押し切って結婚なんて当然NGです。
ですから僕はお母さんの僕への心象が良いという話を聞いてホッとしていました。しかし、事件は起きます。
突然、反対される
1ヶ月ほど前です。突然彼女からメッセージが飛んできました。
「母から反対されている」
僕は寝耳に水、@@;←こんな顔して固まっていたと思います。理由を問いただすと、やはり外国人なのが心配になってきたということでした。彼女の親戚はみんなハノイの人と結婚してきた一族なようで、親戚たちから心配の声も上がっていてお母さんの考え方も揺らいでしまっているという話でした。
特に大きい理由が「ハノイに家がない」という理由でした。日本人の若者からすると家を結婚してすぐに買うなんて相当お金に余裕がないと無理でしょ。と思うかもしれませんが、ベトナム人の考え方はちょっと違います。家があることがかなり大きいステータスになっているのと、幸せな結婚生活を送る基盤として家はなくてはならないもの。という考え方をするのです。
となってくると若くてお金がなく、ハノイに家族がいるわけではない(=相続や家族と一緒に住める家がない)僕には不利な話なんです。正直そこはわかってよ〜。と泣きたい気持ちになりましたが、まわりのベトナム人に聞いても「その考え方はベトナム人特有のものでしょうがないね〜」特にお母さん世代の50代とかだとね。その考え方は強いという話でした。
彼女との関係もギクシャクし始める
それから彼女との関係も心なしかギクシャクし始めてきました。結婚前提で付き合っていましたから、結婚できるか不明な状態で付き合い続けられるのか?意味はあるのか?という感じでしょうね。実はそれ以前に2017年の年始に彼女の家にあいさつへ行くという話になっていましたが、それもどうしようと言う感じになっていました。
突然ベトナム人彼女から別れを切り出される
ある日のデートのときの話です。ベトナムで『君の名は。』が公開された1月17日でした。その日は2人でランチを取って、ご飯を食べながら彼女が「そういえば、日本のアニメ映画がはじまってるよ」といいました。調べたら日本で大ヒットしている『君の名は。』でした。僕は日本で2回観ましたが、好きな映画なので「映画館に観に行こう!」ということになりました。
普段はアニメを観ない彼女ですが、日本のアニメ映画ということで興味を持ったのか、僕に気を使ったのか。とにかく映画館へ向かいました。
余談になりますが、ベトナム人観客で埋め尽くされた『君の名は。』はかなりうけていて、ベトナム人の観客は途中でどっと笑ったり、映画のラストでは劇場内がわーっと言う歓声と拍手で包まれました。ベトナム国内ではそこまで大きなヒットにはなってないようですが、ウケる人たちにはウケてます。やはり日本のコンテンツはベトナムでも強いです。
で、話を本題に戻しまして、映画を観終わって映画館が入っているショッピングモールをふたりでウロウロしていると彼女の表情が曇っているような感じがしました。ときどき彼女は物思いにふけって機嫌が悪くなることがあります。いや、もしかしたら、いつも僕がマズイ行動や言動をしてしまっているのかもしれませんが、それは僕にはわかりません。ただそのときにトリガーになったのは僕の行動でした。
靴屋さんに入って彼女が靴をみているときに日本の友達からLINEが入りました。そのLINEに返信していると会話が結構盛り上がってしまい、彼女をほったらかしにしてしまいました。
ふと気がつくと彼女は店の中にはいませんでした。外に出ると不機嫌そうな表情で目をあわせてくれません。「帰る」そう言って彼女は帰ってしまいました。
そして、LINEにメッセージが入っていて「私たちは合わない、別れようLINEもブロックする」と書いてありました。
別れることにする
実は彼女から「別れよう」と言われたのはこれがはじめてではありません。過去3回くらいありました。(そのうち一回は僕が浮気したので僕が悪いです)
で、今まではどうにかして説得して戻してきたのですが、今回ばっかりは結婚ができないかもしれない。ということがあったりしたせいもあり、僕は一回あきらめることにしました。これ以上彼女を不安な気持ちで縛り付けるのはどうなのか。自分でも答えが見えなくなっていました。
1通のメッセージ
彼女と別れてからはがっつり仕事に集中しました。夜もいつもだったら彼女とLINEをしたりしていましたが、仕事の提案書作成などに時間を当ててとにかく仕事で結果を出すことに集中しました。そして土曜日が来ました。この土曜日が本来彼女と実家へあいさつへ行く日だったのです。センチメンタルな気持ちになっていると、ブロックされたはずの彼女のLINEからメッセージが、
「何も言ってくれないんだね」
え?別れるってそっちから言って、ブロックするって・・・えっ?という感じで@@;←こんな顔になっているとさらにメッセージが、
「母はあなたがくる用意をしたから明日うちへ来て」
へっ?マジかwwなんだこの展開。ハリウッドもびっくりのどんでん返しな展開ですよ、別れた次の週に実家へ行くって!
しかし、僕としてはうれしかったので彼女の実家へ行くことにしました。しかし、ここでも不安がよぎりました。そういえば、お母さん反対してるんだよな・・・。僕は日本からもってきたお菓子のカモメの卵と、ベトナムでテト前のあいさつようのクッキーを買っていきました。
ちょっと心配しながら彼女の実家へ彼女と一緒に行くと家族のみんなは僕が予想していた以上に笑顔で迎えてくれました。お父さん、お母さん、おばあちゃん、妹、おばさんが迎えてくれ、昼食をごちそうになりました。
まあ、みなさん当たり前ですが、ベトナム語しか話されないので僕はつたないベトナム語でがんばって話しました。ときどき彼女に通訳をお願いしながら。彼女からは「もっとベトナム語で話せると思った」とキツイこと言われましたがw お母さんからはテト休み(ベトナムの旧正月休み10日間くらいおやすみです)にまたおいでと言ってもらいました。
彼女の妹は日本語を勉強したいようで、家族からは妹に日本語を教えてやってくれとお願いされましたww
心配して損したような気持ちになるくらい暖かく迎えてくれました。なんだかんだで上手くいったのかな?ということで今日は、ベトナム人彼女の実家へ行ってきた話でしたーーー!