今日はちょっと真面目なお話。
今、仕事でベトナムでホスティング(レンタルサーバー)を販売する仕事のお手伝いをしているのだが、ベトナムのIT事情は日本とは結構違うみたいである。
まず、ベトナムのインターネット利用者数は2012年時点で3,000万人を超えたそうだ。ベトナムの全人口が8,000万人なので、利用率は40%くらいとなる。
しかし、年齢層別にみると、15歳から24歳の層は95%がインターネットを利用している事がわかっていて、若年層のインターネット利用は先進国と同水準だ。
しかも、ベトナムのインターネット利用者の増加率はアジアでもトップクラス。
上記の表は2000年と2010年のインターネット利用者の増加率をまとめた表であるが、
ベトナムの増加率は12,035%(!)圧倒的な増加をしている事がわかる。
この要因は昨今のベトナム経済事情が影響していると言っていい。ベトナムでは経済成長がアジアの国の中でも高く急速に裕福な人が増えてきている。今のベトナムの経済状況を日本の高度経済成長期に例える人もいるくらいだ。
そして、ITの普及が急速に進んだ事も影響している。
ベトナムには日本が中心となってODAでITのインフラが敷かれていった。なので、今、ベトナムではIT関連の会社がたくさんあるのだ。日本のIT関連企業もベトナム市場に注目していて、数多くの日系企業が進出している。
ベトナムに同僚がいるのだが、サイバーエージェント、セプテーニなどのインターネット広告会社の社員と知り合う事があるという。
両社ともベトナムにオフィスを構え、すでにベトナムでビジネスをしている様子である。
話はサーバーの話に戻るが、どうやらベトナムでサーバーを借りるのはほとんどが法人だそうだ。
え?日本もそうでしょ?と思うかもしれないが、日本は以外と個人がレンタルサーバーを借りる事が多い。特に最近ではGoogleの広告を使っておこづかい稼ぎをしたい人が多くいて、個人的なサイトを作っている人がたくさんいるのだ。(各言う私もこのブログで広告を貼っている)。
しかし、ベトナムには個人のブロガーとかサイト所有者は少ない。なぜかというと言論規制がしかれているからである。
ベトナムは社会主義の国。なので、ネット上での言論にも規制がしかれているのだ。日経新聞:2012/9/13 23:34
ベトナムでは多数のブロガーが政府の批判をして、規制されてしまったらしい。そして、政府による取り締まりは今後強化されていくという。
そういう環境であれば、ベトナム人は委縮して、ブログなどを始める人は少ないだろう。
この状況はどうなの?という意見は賛否両論であるだろうが、私はベトナムでも個人が意見を発信したり、情報を提供したりするインターネットの言論環境があった方がいいと思っている。